1.新たなトラブル? | 2001/9/9 |
2.解決トラブル。新たな挑戦! | 2001/10/9 |
3.上々の滑り出しかな? | 2001/10/17 |
4.最近の濾過というものは。 | 2001/11/6 |
5.最近出合った魔法の液!? | 2003/9/10 |
2001/9/9
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<解決トラブル。新たな挑戦!>2001/10/9 運転開始から3ヶ月が経過しました。相変わらず週に1,2回行く程度で管理をしています。 やはり素人の我々が出来る範囲で、強力な濾過を得るには、60cm水槽を別に設けてそれごと濾過槽にしてしまうのが最短距離のパワーアップ方法ではないでしょうか?このスタイルに落ち着く人はなかなか多いと思います。(いずれはこういうスタイルになるような気がするのですが・・・。)
なにはともあれ、次回は、この濾過機の運転体験談にでもしたいと思います。 |
2001/10/17<上々の滑り出しかな?>
前回作成した自作濾過管ですが、とりあえず、無事にセットも完了。どうやら、内部に濾材を沢山入れると、流れる水量にも制限があり、どやら1400L/hくらいのポンプがギリギリくらいでした。実際、この流量だと、給水口から漏れてきてしまうので、余った塩ビパイプでさらに延長して、給水口を高くし、ここからこぼれても大丈夫なように、その先端を火であぶって注ぎ口のように曲げ、位置を水槽の直上にまで伸ばしました(写真1)。
写真1.手前が給水、奥が排水
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水中にあるRio1400(水ポンプ)には、ウールマットがセットされており、ここから吐き出される水を透明なホースで全て濾過管に送り込んでいます(手前が給水口。前回の写真と違い、口が伸ばしてあります)。少し見ずらいのですが、奥の排水口からは、水が水槽内へ注がれています。
回路としては、非常に単純ですが、水漏れが心配ですね。1度セットして、実は、下部のターンの部分の接合部で若干の水漏れがあり、専用のボンドでその口をしっかりとふさいできました。これで、一応水漏れは防げたような印象です。上部の接合部は実はボンドでの固定はしていません。このため、水漏れがわずかにあるのですが、水がたれてくる場所にガーゼを巻きつけておくと、これが吸収して、蒸発する方が早く、気になりません。なぜボンド固定していないかというと、濾材の出し入れが面倒になるかもしれないという不安です。いずれ、落ち着いたら固定するでしょう。
中の濾材は白いリング状のガラス系でできた濾材(ノーブランド物・・安い)が約2/3、残りの1/3はパワーハウスのLサイズが5kg入っています。はたして、どれくらいのメンテが必要になるんでしょうか??これがちょっと怖いかもしれない・・・・。
<最近の濾過というものは。>
2001/11/6濾過ってなんでしょうか??
「汚れた水をきれいにすること。」と答えれば、誰も、否定する人はいないでしょう。
では、何が水を汚す原因になって、何が働いて、どうやって水がきれいになるのでしょうか??
まず、下の絵を見てください。汚れる原因物質の代表選手は尿です。その他に糞や、餌の食べ残しなどから発生したアンモニアなどです。これらの物質が水循環装置内を循環し、たくさん穴のあいた細かい隙間を持つ石(濾材)を通過して、その隙間に住んでると言われる濾過バクテリアによって、亜硝酸塩から、硝酸塩に分解される仕組みなのです(図1)。
図1.硝化作用による浄化
ここに出てくるニトロバクターとニトロゾモナスというのが、濾過の主役のバクテリアです。彼らは、その活動に酸素を必要とする「好気性(こうきせい)バクテリア」と一般的に呼ばれています。
この活動は、一般的な濾過装置(水槽上の上部濾過、または、外に置く外部濾過など)で通常行われています。ここでよく見てみると、最終物質の硝酸塩は、「無害」ではなく、「低害」と書いてあります。このような熟語があるのかどうかは別にして、硝酸塩も、あまりにたくさん溜まってしまうようでは、魚にとって有害となってしまいます。
ならば、この硝酸塩をどうにかして除去すれば完璧なのではないか?と誰もが思うでしょう。
そこで欠かせないのが、「水換え」です(図2上)。一般的に水換えは、「2週間に1度の頻度で、水槽全体の水量の約1/3を交換する」と言われています。この作業で、硝酸塩を除去しているのです。
図2.硝酸塩を消滅させる方法
その下の「理想は・・・」ですが(図2下)、最近言われはじめているのが、脱窒素といわれる還元作用で、硝酸塩を窒素(ちっそ)に換えてしまう濾過が存在するのです。
先ほどのバクテリアとは違い、酸素を嫌う「嫌気性(けんきせい)バクテリア」と呼ばれています。窒素はご存知の通り、大気の約80%をしめる気体で、窒素ガスに変換されて、そのまま空気中に放出されてしまいます。
まさに理想的な仕組みなのですが、この嫌気性菌の生育環境は酸素があってはいけないのです。どうやって濾過機の中の酸素を抜くのでしょうか?
そう考えると難しそうな話になってしまいますが、簡単に言えば、濾過装置を長くすればいいのです。そうすることにより、濾過機の中の前半で酸素が消費され、後半は酸素がない環境が作れるのです。
実際に長い濾過装置を用いた実験結果によると、水流の関係にも左右されるようですが、濾過の長さが2〜3mはあれば、実際に水換えなしにして、硝酸塩の量は増えることなく維持できた結果があります。
ならば!夢のような水換え不要の水槽が完成するのでは!?
ただし、入れる魚の量、餌の量、水流量など、いくつもの条件を満たさないと、なかなかそううまいものは出来ないらしいです。しかも、本当に水槽内に蓄積される汚染原因物質は硝酸塩だけなのでしょうか??硝酸塩の濃度さえ低ければ、本当に魚が心地よく住める環境と言い切れるのでしょうか?もっと他に未知の物質があったりは絶対にないのでしょうか? 個人的にはそうとも思えないのですが・・・。
完全に水換え不要水槽にできたとしても、鑑賞にあたって魚不足では、その意味もなくなってしまうでしょうし、流木などでレイアウトした水槽では、すくなからずアクがでて、水は黄色になります。あるいは、底砂に溜まった小さな粒子が水中を舞ったりして、やはり鑑賞性を損ねます。
これらを除去するのにもっとも効果的なのは水換えです。結局、色や、ゴミを取るのが目的で水換えしている行為が、ついでに硝酸塩や、未知の汚染物質も減少させていた、なんてことも十分にありえる話です。
ただ、根本的に考えて、熱帯魚の飼育を、強制的にやらされている人っているのでしょうか??
まぁ、商売であれば、そうかもしれませんけど、基本的に「趣味」ですよね?好きでやってるんですよね??水換えをすることによって水槽が綺麗になるのは、一目瞭然だし、そうだとしたら、水換え自体がそんなに苦で、イヤでイヤで仕方ないと、感じている人は少ないのでは?そんなにイヤであれば、飼わない方がきっと楽だと思います。
何事も、きれいなものを維持し続けるためには、手をかける以外に方法はないというのが結論になってしまうようです。ちなみに上で紹介した濾過管は、もちろん脱窒素を目的とした濾過装置ですけども、結局、水換えを定期的に行っているんですよね。
<最近出合った魔法の液!?>
印象を与えてくれます。レイアウトは流木と石を中心に、植物は少なめ。
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