Aqua Zone


 熱帯魚水槽が待合室に設置してあります。単に私(副院長)が医学生の頃に「エンゼルフィッシュを飼ってみたい」という憧れを持っていたのですが、たまたま同級生に熱帯魚を飼っている友人がいてから火が付きました。

 彼に飼育のノウハウを教えてもらい、自己流で飼育を始め、医師になってからも、引っ越しをする度に、環境が変わりつつある中、どうにかこうにか、熱帯魚飼育を継続していました。

 そして、今の病院が平成14年から稼働したのですが、その待合室の一部に壁をくり抜いた形で、これまで経験した事のない大きさの120cm水槽が設置できるように工夫して、外来の診察を待っている患者様の目の癒し、「安らぎの一部」に活かせていると思います。

 少なくとも、小さなお子様には「ウケ」は非常に良好であるのは言うまでもありません。待合室で落ち着かない子供も、やはり水槽となれば、興味を持ってじっくり観察する子は沢山います。

 そして毎週水曜日の午後にろ過装置など、簡単なメンテナンスを行っているのですが、その最中に入院中の患者様からも、「私も昔は好きでやっていたけど、管理が大変で最近はリタイヤしていしまいました。これだけの物を維持するのは大変でしょ?」と声を掛けられる事もあります。

 入院している一部の患者様の中には、熱帯魚飼育という同じ事を経験してきた人生の先輩がいらして、たまに水槽掃除をしている時に、医療面以外の話題で話が盛り上がる貴重な材料となる事もあります。なかなか医療機関の待合室で「プロ(業者)」が関与せずに、水槽を管理している施設というのは、めったにないと思います。私が水槽掃除をしていると、「先生が管理してるんですか??」と驚かれる事があります。

 個人的に趣味で始めた物が、このような形で生かせれば、それは何事にも代えがたい事です。わざわざお金を払って、キレイな物を展示しているのではない、というのがちょっとした自慢です。退屈な入院中に、そのような会話で一時はお尻の事も忘れ、病院らしくない病院で入院生活を送り、「自然とお尻の具合も良くなっていた」という印象を持って頂ければ、術後の苦痛な期間も、少しは楽に過ごせるかと思います。

 熱帯魚飼育は、いつまで継続できるか分かりませんが、個人的に好きでやってるだけなので、趣味として管理している毎日です。継続する体力が続く限り、展示していければいいと思っております。体力的に継続が不可能になったときは…コンクリートもくり抜いてしまったし…と思うと、何年後かには、ショーケースになっているかもしれません^^;

 その時には、昔は水槽だったんですよね!って言って下さいね。

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