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Fukaya Proctology Department. Specialty Clininc of Anal Surgery and Screening Colonoscopy.

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大腸のポリープ・憩室症・腫瘍とは?

 内視鏡検査でできることは、ポリープや腫瘍、大腸炎や、炎症性疾患などの病気の発見、細胞の採取(生検=確定診断)、内視鏡的切除が可能かの判断、手術の必要性の判断、そして、ポリープ、病変の切除、つまり治療です。

 大腸ポリープ

 「ポリープ」とは、平坦な大腸粘膜に「ポツリと膨らんでいる病変をまとめた相称」と言えば分かりやすいでしょう。

 実際は、ポリープが無い人はほぼいません。誰にでもあります。一般的に直径が6mmを越えなければ、そのまま治療せずに経過を観察してもよいと言われています。

 6mmを超えて、上に、左右前後に大きくなるものもあれば、「キノコ」のような形で成長していくものもあります。また、発生した根本の方向に深い、大腸の壁を構成する下層に浸潤してゆくタイプもあります。

 ポリープの切除は一般的には根元の部位に生理食塩水や、ヒアルロン酸などを含んだ液体に、血管収縮剤を混ぜたものや、青色の色素などを混ぜたものを粘膜下に注入してポリープを浮き上がげてから、電気メスの輪をかけて通電して切除(EMR)が行われるのが一般的です。

 形状にもよりますが、ポリープを切除した後には、粘膜の欠損部位が必ずできますので、後の出血予防目的にクリップを数個打ち、可及的に閉鎖してくる事が一般的に行われています。このクリップは、後日自然に脱落し、便と一緒に出てきます。

 切除した時点では出血が無くても、数日後に出血する可能性があるので、通常は入院が勧められますが、入院施設がない医療機関では、もちろん入院もできませんので、その日のうちに帰宅することになります。

 実際、入院しない形態を希望する患者様が多いので、そのような要望に応えるように入院せずにポリープを切除している医療機関も決して珍しくありません。

 しかし、夜中の急な出血などが生じる事もありますので、そのような場合に遭遇した時の対処方法など、綿密に聞いておく必要があります。

 もしそのような状況になった場合の対処の仕方を医療機関側もしっかりと説明する必要があります。患者様も、そのようなリスクを背負って帰宅するという事をしっかりと認識しないといけません。

 ポリープを切除したあとは回収して、検体を顕微鏡の検査に提出し、良性・悪性の判断をしてもらいます(クリニックなどでは、結果の判明に一週間程度を要する場合もあります)。その結果によって、手術の必要性の判断などを行います。

 内視鏡的に切除できても、100%手術を回避できるという訳ではありません。

 顕微鏡の検査結果によっては、リンパ節転移の可能性が否定でいなという状況になる場合もあります。そのようなときには、手術による治療が後に必要になる場合もあります。詳しくは検査を受けた主治医の先生に伺ってください。



 大腸憩室(けいしつ)症

 憩室は粘膜面に存在する小さなポケットです。年齢とともに増加する傾向がありますが、多数見られる方もいれば、殆どない方もいます。

 上行結腸、S状結腸に多くみられ、通常は治療の必要はありませんが、たまに炎症や、出血を起こし、治療が必要になる場合もあります。

 憩室の発生する頻度は個人差があり、特に、直径の大きな(内腔の広い)上行結腸に多発する分には大きな問題は無いのですが、内腔がもともと狭いS状結腸に多発すると、腸管の直径そのものがさらに小さくなり、大腸の内視鏡自体の挿入が物理的に困難になる場合もあります。

 ちなみに、高齢になると便が細くなる方がいますが、その原因が憩室によって生じている場合もあります。

 また、このポケットには便がはまり込んで、内視鏡前処置の大量に飲む下剤でも、洗い流せずに、内視鏡の挿入時にコロコロと出てきて視野の妨げになり、内視鏡挿入の支障の一因にもなります。

 ですから、憩室が多発すると、腸管自体が狭くなる、便がキレイに除去できないこと、という2つの悪条件が重なって、内視鏡挿入の難易度が上がるのです。


②腫瘍が発見された場合、細胞の一部を採取(生検)し、良性、悪性の判断をします。
 右の様に大きくなると、表面からの出血が増えて、ようやく便潜血検査が陽性になることもあります。

 腫 瘍

 外科的手術の適応となるような腫瘍は、もともと内視鏡的治療が可能であったポリープが、「年」という時間をかけて成長し、内視鏡で切除できる範囲を超えてしまった結果です。

 このような腫瘍が発見された場合には、その一部をつまんで細胞を採取(=生検)をします。生検は痛みはなく、当院でも行っております。このような大きな腫瘍の壁に便がこすれて、出血することで、便潜血が陽性になるのです。

 特に大きな腫瘍は、一目で手術(外科医による開腹、あるいは腹腔鏡による治療の適応)です。どんな消化器内視鏡治療の名医であっても、内視鏡治療は不可能です。

 そのような病変に対しては、内視鏡的治療の適応がないので、これらの腫瘍に内科医が内視鏡治療で「手」を出す事は禁忌です。速やかに、消化器外科の先生に紹介してもらう必要があります。

 セカンドオピニオンで、「内視鏡治療ができる医師・病院」を探している場合ではありません。

 内科医による内視鏡での治療というのは、ここ数年特に発展が目覚ましく、数年前では、外科医による手術の適応になっていたものの一部が、内視鏡でも治療が可能になってきました。

 ここで注意が必要なのは、その発展は、徐々に全国の医療機関で進歩しているのは事実ですが、全ての病院で均等に起こっている訳ではないという事です。

 つまり、そこには、大腸内視鏡挿入技術と同じように、「医師個人の力量」が大きく関与しているのです。

 医療のあらゆる分野において、「エキスパート、スーパードクター」と言われる人物が存在するのは、周知のとおりです。

 つまり、「内視鏡的治療ができる」と判断されるか、「外科的な治療(手術)の適応」と判断されるのかは、その病変を目の当たりにした、内視鏡を握る医師の個人的な知識、力量、技量の違いによって判断が食い違う可能性があるのです。

 もっとわかりやすく言うと、経験のある医師であればあるほど、内視鏡治療の範囲が広いという事です。しかし、その限度というものもあり、医師はその「限度」を理解していますので、右2枚のような腫瘍には決して内視鏡で手を出してはいけないのは当然です。

 当院の場合、内科的治療か外科的治療か、迷うような症例に出会った場合は、内科的治療の経験が非常に豊富な、難易度の高い内視鏡治療(ESD)の経験を豊富に持っている、がん治療専門機関の消化器内科医を紹介しております。

 どのような病変が見つかっても、適切な医療機関を紹介しますのでご安心下さい。このように内視鏡でできることは日々広がってきました。しかし、限界もあります。

 病気の早期の発見、早期の治療は非常に大切です。40歳を越えて、まだ一度の大腸内視鏡検査を受けたことがないのであれば、症状の有無に関わらず、まずは受けるべきです。

 がんになってしまった患者さん全ての方は、「まさか自分が・・・」、「自分とは無縁と思っていた」、「痔だとおもっていた」と、お約束のように言います。ぜひちょっとだけ勇気をだして、検査を受ける事を考えてみてください。

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