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Fukaya Proctology Department. Specialty Clininc of Anal Surgery and Screening Colonoscopy.

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大腸内視鏡検査とは、どんなもの?

 大腸内視鏡検査とは、肛門からカメラを挿入し、大腸の最も奥にある盲腸まで挿入した後、引きながら大腸内の粘膜を観察して病気を探す検査です。

 大腸は身長くらいある臓器ですが、内視鏡自体は約1.3mしかありません。なぜ奥まで入るのかというと、S状結腸や、横行結腸をアコーディオンのようにして短縮させながら挿入するからです。包み紙に入ったストローを出すときに、紙をギュ!っとすると、ストローの方が長くなりますよね?それと似たような現象です。


どのような人が受けているのでしょうか?

 一般的に、この検査を初めて受ける患者さんの多くは、排便時に出血した、という方が最も多く、町や会社で行われている便潜血の検査で陽性という通知をもらった方が多くを占めています。

 他には、以前小さなポリープがあり、定期的な経過を観察する方、以前にポリープを切除したことがある方、以前に大腸がんの手術をしたことのある方、そして、最も大切なのは、自覚症状は何もなくても、大腸がんが心配という方です。


どこで検査を受ければ良いのか? →「賢い病院選び」

 これは、非常に大切な問題です。ここで選択を誤ると、「もう一生、大腸内視鏡検査は受けたくない、絶対受けない」という第一印象を受けてしまうからです。

 「実はそう思って、絶対に二度と受けないと思っていたのですが、どうしても受けないといけない、気になる症状が出たので、嫌だったんだけど、勇気を出して、今回ようやく受ける気になりました。」という事を言って、遠方から当院にわざわざ来て頂く患者様も、実はよくいらっしゃいます。

 その様に言って頂いて、検査を受ければまだ良いのですが、実際に受けに来る人は氷山の一角で、いまだ検査を拒否し続けている人は、沢山いると思われます。

 ならば、インターネットでは、沢山の情報があふれていますが、その中で、どのように病院を選べばいいのでしょうか?

 まずは、ホームページで詳細に情報を公開している施設です。その中でも、なるべく詳しく大腸内視鏡検査について語られている施設です。当院もそうですが、大腸内視鏡検査において、非常に興味深く考えており、正直、難しいから好きで、誰もが簡単に習得できるものではなく、のめり込むべのめり込むほど世界が無限に広がる思います。

 「オタク」と表現すると賛否両論あるかもしれませんが、いわゆる、「非常に興味があり、とことん追及しようとしている」という意味で、挿入技術の難易度の高さも、引き付ける魅力なのですが、興味があるからHPに色々と書くのです。「他のHPでは、ここまで詳しく書いていない」という医療機関であれば、技術的には、ほぼ間違いない技術を持っている医師が検査をしていると思います。

 逆に、年間の件数だけを比較して、「大きな病院ならよい」というのは、非常に安易な考え方です。大きな施設というと、大学病院などで代表されますが、熟達した先生の集合体かというと、全く逆で、ベテランから初心者まで幅広い経験者の集合組織です。大病院は「教育機関」なので、最初は、経験の少ない医師が担当し、何十分も悪戦苦闘して、患者さんも激しい痛みに耐えますが、そのうち若手医師がギブアップ、あるいは、患者様がギブアップし、ようやく上手な先生にバトンタッチ、よくある話です。

 終わってみたら、1時間、2時間もかかった、という話は珍しくありません。「上手」と噂される先生も、もちろん最初から上手かった訳ではありません。誰もがこうした経験をして、一部の医師が上達していくのです。そう考えると、大学病院だけではなく、総合病院や地域の拠点病院などの大きな病院も、例外ではありません。もちろん、熟達した先生に最初から当たればよいのでしょうが、それはある意味、「運」にまかせることになります。



ならば、どう賢く選ぶか?

 
それは、小さな医療機関で年間症例数が多い施設です。小さな医療機関で、年間検査数が1,000例を超えているという施設は、ハズレが少ないと思います。しかし、単純に検査数だけ多い場所を選べばよいというものでもありません。大学病院、総合病院などでも、1,000例どころか、2,000、3,000例を超えるところなど、ゴロゴロしています。

 では、そのような医療機関では、何人の医師が検査をしているのでしょうか?

 
大腸内視鏡を操る医師は、消化器内科医と、消化器外科医です。仮に年間3,000例の検査数があっても、両科の医師が10名いれば、単純に一人300件/年の計算となります。実際に、病院単位で検査数を公表している医療機関は山ほどありますが、何人の医師が、そして、その個人が、それぞれこれまで何件の検査を行ってきて、年間に何件ほど検査をしている、という詳しい内容まで公表している施設はほとんどありません。ですから、病院全体の総数だけで評価するのは、安易すぎるということです。

 大腸内視鏡検査は、決して易しくなく、消化管の治療に携わっている医師の誰もができるものではありません。大腸内視鏡検査に力を注いでいる病院のホームページによれば、「上手い先生」と言われる医師の症例数というのは、少なくとも、年間500~1,000例以上で、生涯経験数は5,000件以上といった具合です。

 話が戻りますが、「小さな医療機関で年間症例数が多い施設」というのは、検査している医師の数が少ない、という意味を含んでおり、経験豊富な医師が検査を行っている可能性が高く、その医師に当たる可能性も高いという事です。

 大病院の代表とされる大学病院や総合病院の多くは、年間1,000~2,000件くらいの検査を、約10人の医師で行っている所が多い、という表記しているホームページを見た事があります。実はそのような大規模な病院よりも、大腸内視鏡検査に特化した、検査数の多い医療機関は実際に全国にいくつか存在します。

 中には、年間の検査総数が20,000件を超えるような医療機関もあります。さすがに、この程度の数になると、日本でも3本の指に入るくらいの件数になるようです。このレベルになると、常勤医の年間の検査件数は1,000件を超え、全国で大腸内視鏡を握る医師(消化器内科医・消化器外科医)の上位1%に入るらしいです。

 年間1,000件以上の医師が何人いるのか分かりませんが、当院の検査を施行する医師は一人(副院長)のみで、年間2,200件(当院で1,500件以上、他院で約700件以上)、これまで約23,000件の検査をしている医師が大腸内視鏡検査をしております。その数が、全国でどの程度の件数なのかは全く知りませんが、とりあえず、大腸内視鏡検査は、「年間件数と年数」が最も大きな指標になりますので、ネットで賢く調べて、検査経験数の多い医師を調べて受診するのがよいと思います。


検査日はいつ?すぐにできるのですか?

 当院では月曜~土曜日まで午前中4~5件、水曜日の午後に3件、週に約30~35人、一年間で約1,500件の検査を行います。

 検査は予約制です。一度外来を受診し、検査日を決めてから下剤の飲み方の説明を受けて頂き、下剤を持ち帰って頂きます。

 毎年、6月~7月にかけて、周囲の市町村で大腸がん検診の結果が出る時期なので、この頃は比較的混みあいます。また、テレビ番組などで、大腸がん、大腸内視鏡検査などの話題が放送されると、多少混雑する場合もありますが、多くの場合は、2~3週間先の予約が取れる事が多いです。もちろん、早急に検査が必要と判断されれば、柔軟に対応し、緊急で行います。

 また、偶然、明日や明後日など、キャンセルが発生する事もあるので、予想外に早い時期に予約が取れる場合もあります。


検査中の雰囲気?検査後は?

 検査はまず、お尻の部分に小さな穴のあいたズボンに履き替えていただき、左を向いた横向きではじめます。

 内視鏡を挿入し始めて、間もなく、ひざを曲げたまま上を向いて、右足を組んでもらいます。大抵はこの体位変換だけで一番奥にまで到達しますが、場合により、右や左を向いてもらうこともあります。

 検査中は、会話もできますので、自分の大腸を見ながら、その場で質問もできますし、こちらからのお話を聞くことも可能です。可能な限りリラックスした雰囲気を心がけています。

 多くの患者さんは、多少お腹が張って押されるところもあったけど、「先生がお話してくれたので、思ったよりも、楽にできた」という意見をよく頂いております。



どのように観察するの?

 最も奥(盲腸)にまで入ったら、患者さんと一緒に内部を観察しながら引き抜いていきます。この時にもし家族や親族と一緒に来院しており、本人が一緒に見る事に同意してもらえれば、皆さんと一緒に観察します。

 というのも、やはり沢山の目で見たほうが間違いがなく、複数の人に説明をした方が情報がブレなく、正確性が増すからと考えています。もちろん、本人が拒否されれば、そういった方に見せるような事はいたしません。


下剤を飲む「状況」が嫌だ!

 大腸内視鏡検査をするには、大腸内の便をキレイに出しておかないといけません。

 その為には、多量の液体の下剤を飲んで、何度もトイレに行き、水様の便を何度も出すことになります。ピーク時には、数分に一回の頻度でトイレに「通わない」といけないのです。この状況をどこで迎えたいですか?

 今まで経験された方は分かると思いますが、どのような「状況」で下剤を飲まれましたか?

 自宅ですか?それとも、院内でですか?もし、院内であった場合、その日の検査を受ける他の患者さん同士が、一緒に飲んで、トイレを共用して排便を済ませるとい状況でしたか?

 なかなかいいものではありませんよね?そうでなくても、周囲に気を使わなくてはならず、あまり、慣れない場所で下剤は飲みたくないものです。

 当院の場合、原則的に自宅で飲んで、排便を済ませてから来院してもらいます。排便のピーク時は、本当に頻繁に出ますから、一つのトイレを占拠できる事がどれだけありがたいかが理解できると思います。

 しかし、中には院内で飲んで排便を済ませたいという方もいます。その主な理由は、遠方からの来院であるとか、家族に気を使うとか、やはりトイレが心配といった理由です。

 院内で下剤を飲みたいという「状況」を望む方にも、当院は柔軟に対応しており、水曜日の午後に限って、午前中から来院してもらい、個室の病室(トイレ付)を利用して頂き、午後に検査を行っています

 ベットもあり、テレビも自由に見れますので、周囲に気を使う事なく安心して下剤を飲む事ができます。自分の好きなスタイルで下剤が飲める環境を選べますので、魏希望の方は、水曜日の午後の検査を希望して下さい。


ポリープ・腫瘍らしき病変が発見されたら?

 小さなポリープは、放置して構いません。しかし、赤みを帯びているような一回り大きくなったポリープ、キノコの形をしたようなポリープでは、、多くの場合、内視鏡での切除が必要になります。

 自宅から近いなどの地理的条件を踏まえて、切除の可能な病院への紹介状を検査直後に渡しております。入院期間などは施設によって異なりますので、紹介先の病院で伺ってください。

 内視鏡での切除が難しいと思われるような「腫瘍」が発見された場合も、やはり地理的条件を考慮し、手術の可能な病院を紹介させていただいています。



挿入が大変と聞きましたが…?

 挿入が楽な人は、2分もかからず盲腸まで挿入できます。しかし非常に個人差があり、腸が非常に長かったり、腸がお腹の中での固定が緩く、腸全体が比較的自由に動いてしまうなど、様々な理由で難易度が左右され、挿入を断念せざるを得ない方も、少なからずいます(1%未満)。どのような人が入れにくいのでしょうか?

便秘症の方(傾向として女性は腸が長い為、便秘症が女性に多いのはこのため)。
婦人科手術(卵巣、子宮、帝王切開)などの既往のある方(S状結腸周囲が癒着するため)。
腹部の大きな手術の既往のある方(やはり癒着による影響)。
80歳以上の方(腸の固定が緩く、弱く、腸が容易に伸びるため)。
極端に肥満の方(お腹の中で腸が伸びる余裕が広いため)。
極端に痩せている方(腸の動きまわれる余裕が少ないため)。
体質的に、もともと腸が長い方(どちらかと言うと、女性に多いが、稀に男性でも長い方がいる)。
体質的に、下行結腸(左側の大腸)の腹壁との固定がゆるい方(女性に多く、実際当院で検査すると分かります)。

 様々な状況はありますが、上に該当したから必ず大変だということではありません。中には、どうしても難渋するケースもありますが、患者さんと相談しながら決して無理せず検査をしております。ただ、今までの患者様の意見を伺いますと、「前回よりも楽だった」、「前の病院よりも楽にできた」という声も、決して少なくないのも事実です。


一度内視鏡検査をしたら、もう受けなくてもいいのですか?

 「もちろん N oです。」

 40歳以上であれば、2年に一度の検査を勧めています。あるいは30歳代でも、親近者に若くして悪性の病気を経験した人がいる場合は、定期的な検査をしておいたほうが無難です。

 大腸の病気の成長は、一般的には速い物ではありません。ですから、原則毎年受ける必要は無く、2年に一度くらいの頻度で受けておけば、将来がんになるポリープも、簡単に内視鏡で切除できるくらいの大きさで発見してあげられる可能性が高い、ということです。


数年前あった小さなポリープが消えました。本当?

 大腸の中は、ヒダが沢山あります。小さなポリープは、そのひだのウラに隠れて見えない事は珍しくありません。

 ですから、前回あった小さなポリープが、次回も必ず見つかるとは限りません。つまり、大腸内視鏡検査をしても100%全ての粘膜を観察するの不可能です。いわゆる「死角」が存在するからです。

 「前回検査した時は小さなポリープが2個あったのですが…」と、頑なに言う方がいらっしゃいますが、小さいのは毎回確認できなくても心配しなくていいのです。

 ですから、そのような小さなポリープは、すぐに切除を必要とするもではありませんので、定期的に観察して、切除が推奨される大きさに成長していれば、その都度治療を行えばよいのです。


ポリープで紹介されて、先方の病院で1ヶ月待ちと言われてしまいました

 焦ることはありませんし、珍しい事でもありません。全国どこでも大きな病院では日常茶飯事です。

 上にも述べましたが、大腸の病気の成長は一般的に早くないので、「一ヶ月も経ったら、内視鏡で切除できなくなってしまうのではないか??」と心配する必要はありません。1~2ヶ月くらいなら、焦らずに入院の順番を待って下さい

 大腸の病気の成長は、小学生の成長くらいと思って頂ければ分かりやすいと思います。1~2ヵ月後に会っても大して変わらないですよね?でも、1年も経ってから会うと大きくなってますよね?

 ポリープの成長も、その程度の早さなので、1~2ヶ月先でも、心配はありません。


便潜血検査が陽性!初めて検査を受けます、という方へ

 健診結果で急に心配になりますが、「便潜血陽性=がんの確率が高い」という訳ではありません。むしろ、検査は陽性であったものの、実際内視鏡検査を受けてみたら、結果は異常なしだった、という方が殆どなのです。その理由は、次の「便潜血反応の罠」で詳細にお話しします。

 ザックリ言うと、検査で陽性と出なくても、40歳以上であれば、2年に一度は、内視鏡検査を定期的に受けて、とっとと便潜血検査は卒業するべきです。


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