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「検査中・検査後」がさらに楽な大腸内視鏡検査を求めて
内視鏡用炭酸ガス送気装置
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 通常、大腸内視鏡検査は、大腸を拡張させる際に、空気を送気して粘膜を観察します。検査が終了して内視鏡を肛門から抜いても、腸内には、送られた空気が残っています。これが、検査後の「腹満感」です。

 一般的に、腸の運動を抑える薬を検査前に筋肉注射します。腸の運動が抑制された方が、楽に挿入できるので、注射は推奨します。しかし、運動が抑制されることで、送気された空気は、検査後に長時間腸内に留まることになります。残された空気は「おなら」として出るのを待つことになります。

 しかし、この送気する気体を「空気」ではなく、二酸化炭素にすることによって、検査中も、検査後に腸の粘膜からいち早く吸収され、検査中、検査後の「腹満感」がかなり軽減されるのです。専用の装置を使用する事によって、医療用に提供される二酸化炭素のボンベから純二酸化炭素が送気されることになります。

 これらの装置を使用したからといって、患者様の費用の負担が増額することはありません。つまり、被験者にとっては、よい事しかない、と言っても過言ではありません。当院では、全ての患者様にこの装置を使用しています。しかし、大病院などでは、全ての患者様の検査にこの装置を使用している可能性は決して高くありません。いったいなぜでしょうか??

 大規模な病院になればなるほど、内視鏡装置が増えます。5機とか、都内なら10機あるのも珍しくないでしょう。ならば、その内視鏡システムの全てにこの二酸化炭素送気装置を設置できるのか、という問題です。1機当たり、約30万円かかり、二酸化炭素ボンベもランニングコストがかかり、全ての機器に設置するのは、それなりの費用がかかります。

 ですから、限られた機械にしか設置できません。その機械の多くは、粘膜を薄く剥ぎ取るESD(内視鏡的粘膜剥離術)を行うような、治療に1~2時間もかかるような、長時間挿入する用途として使用されがちな機械にのみ設置されているのです。

 ですから、便潜血検査で陽性が出て、大腸に病気があるか無いかを調べるだけのいわゆる「スクリーニング検査」では、この装置が設置されていない機械で検査を行っている可能性が高いいのです。つまり、全ての患者様に二酸化炭素装置が提供できない理由がこれです。

 また、医療サイドの問題ですが、この装置を利用しても、被験者の負担は「0」です。つまり我々の収益も「0」です。なぜ、利益が無いのに導入するか?それは、「患者様になるべく楽な検査を提供したい」、という意識があるからです。そのような思いが無ければ、コストだけかけて導入する理由がありません。

 さらに大病院では、多数の診療科があり、MRIなど、何億円とするような最新の医療機器が導入されています。そんな中で、このチッポケな収益の見込めない装置は、病院全体からみて、知名度は低く、重要視されません。

 「患者様に楽な大腸内視鏡検査を提供したい」という誠実な思いを持つ消化器内科医が大病院の中にポツリといても、全ての機器に設置できる数の装置を病院に買ってもらうことが難しいのです。このような理由から、全ての患者様に二酸化炭素送気を使用している医療機関は決して多くありません

 そんな装置なのですが、最近では、個人の医療機関で使用している頻度は徐々にではありますが、増えてきているのも事実です。当院と、群馬県邑楽郡千代田町にある「千代田医院」では、全ての患者様にこの装置を使用しています。

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