☎ 048-571-8355
FAX 048-571-1606

 H O M E 当院の紹介 診療担当医アクセス English

特色・診療内容 よくある質問

外来のご案内 入院のご案内 病診連携

手術実績 内視鏡実績

大腸内視鏡 SUPER INDEX 大腸がん SUPER INDEX

2014年(平成26年)の統計で、日本人が最も多く発見されるがんが
胃を抜いて、大腸がんが一位になったという結果が国立がん研究センターより発表されました。
(2018/9/15 報道)
       

《クリックで拡大》
拡大

 これまで、胃がんが最も多く発見されるがんだったのですが、最新の統計で、ついにその数を大腸がんが上回りました。

 がんと診断された患者数は、2014年、約 867,000人であったと、国立がん研究センターが発表しました。胃がんが減少した理由としては、胃がんの発症に大きく関与していると言われている「ピロリ菌」の感染者が若い世代に減ってきたという事と、既に感染している方への除菌治療が進んだ事によると言われています。

 ただし、ピロリ菌に依存しない胃がんも存在しますので、除菌をすれば、胃がんから縁が切れるという訳ではありません。

 また、大腸がんが増えた理由としては、食習慣の欧米化、飲酒などがが挙げられておりますが、さらに胃がんのように原因となってるピロリ菌のような明らかな要因がないからと言われています。

 ですから、大腸がんの場合、原因を除去する対象がありません。つまり、自覚症状が無いうちに大腸内視鏡検査を受けて、がんの前段階と言われる良性の「腺腫」のうちに発見しておく事が大腸がんと診断されない第一歩ですし、大腸がんで命を落とさない為の最も重要なポイントです。

 今回の大腸がんの数が胃がんを上回るという結果は、実は数年前から予想されていました。今回発表された内容は2014年の統計です。現在は、さらに差をつけて大腸がんが胃がんを上回っているはずです。今後もその結果が発表されていくものと思われます。

 また、都道府県別にがんの死亡率が特に高かった地域は男女ともに、青森、岩手、秋田の3県でした。理由としては、医療機関に通いにくい地域であると指摘されています。

 確かに他県に比べて広い土地がらから、自宅の近くに十分な検査ができる医療機関の数が足りておらず、検診で精密検査が必要とされても、医療機関に行かずに、発見が遅れる例もあるようです。

 同時に2018年に新たにがんと診断される患者数も発表しており、その内容は、今回の2014年で約87万人という数が、2018年には101万人に増えるという事です。

 これは、日々騒がれている「高齢化」の問題で、現在の日本において、人口比率が高い「中高年の世代」が「がん年齢」を迎えているので、これから数年は、がんと診断される患者さんの数が毎年多くなることは容易に予想できる事です。

 さて、ここで勘違いしてはいけないのは、今回の統計は「がんと診断された患者さんの数」であって、「死亡した数ではない」という事です。

 依然として女性では圧倒的に「乳がん」が多いのですが、これは、発症年齢が他のがんよりも早く、30歳代から始まる事と、体の内部に存在する臓器ではなく、比較的皮膚に近い浅いこともあり、自分で発見することができる可能性が高いというのも大きな要因です。有名人でも、若くして乳がんを発症している人を何人かご存知かと思います。

 余談になりますが、女性の乳がんが76,000人で、男女合計になると77,000人になっているのに気付いたでしょうか?もちろん男性にも乳腺は存在し、男女比は1:99と言われていますので、数百人の男性乳がんの方が加わって、四捨五入された結果、1,000人増えた結果となっています。

 また、これもさらに余談ですが、乳がんの受診科目は、最近は「乳腺科」と表記されていれば迷う事はありませんが、そのような標榜が無い場合には、乳腺疾患は「外科」の領域であって、「婦人科」ではありません。

 どのがんにも共通して言える事ですが、この数には、治療によって、その後の人生において、全く支障のない完治できた早期のがんの方も含まれていますので、この数の方が全てお亡くなりになっている訳ではありません。

 総括しますと、今後も増え続ける「がん」。特にその中で最も頻度が高いがんが「大腸がん」となりました。

 乳がんほど発見しやすくはないですが、肝臓や、すい臓、胆のうといった直接観察することのできない臓器と比べれば、胃がんや大腸がんは、圧倒的に数も多く、自分の努力、「検査を受けよう」という意思があれば、内視鏡で直接観察する事ができるので、容易に見つける事ができます。しかも発見が早ければ完治が期待できるがんなのです。

 口、肛門から異物を挿入する事は、当然気分の良いものではありません。ですが、病気が発見され、その治療が1日や一泊程度の入院で済んでしまえればいいのですが、長期に及ぶ大変な治療が必要と診断された時どう思うでしょうか?

「もっと早いうちに発見しておけばよかった」と、ほとんどの方が思うに違いありません。

 日本各地を襲った災害の報道。直接自分が被害を受けていなければ、「大変だな、頑張れよ!と思うのと同時に、明日は我が身に起きても不思議ではないと思いながらも、心のどこかで他人事?」と思う人もいるかもしれません。しかし実際に被害を受けると、やはり「他人事ではない」と認識することになるのです。

 今回のがんの患者数の発表も全く同様です。日本全国で起きている「病気の報道」なのです。自分が、家族がある日突然「がん」と宣告されても全く不思議ではありません。

 やはり、明日は我が身に起きるかもしれないと分かっていても、心のどこかで「他人事」と思っていませんか?これは他人事ではありませんので、まずは数の多いがんからチェックしてみてはいかがでしょうか?

大腸の検査で最も有用なのは、大腸内視鏡検査で、注腸造影(バリウムの検査)や、便潜血検査ではありません。
胃がんの場合も同様に、バリウムを飲む検査ではなく、胃内視鏡検査です。
乳腺は、まずは自分で見て触る。左右差が無いか注意してみる。そしてマンモグラフィーと超音波検査です。

 これを機に早期発見を気にして始めてみませんか?

大腸がん SUPER INDEX

 H O M E 当院の紹介 診療担当医アクセス English


Copyright Ⓒ Fukaya Proctology Department. All right reserved.
Since 1997.8

〒 366-0035 埼玉県深谷市原郷 449-2
449-2 Harago Fukaya City, Saitama pref. 366-0035 Japan

TEL 048-571-8355
FAX 048-571-1606