サザエ石巻貝 /Clithon rettropictus


 水温:No Data
pH:No Data
水質:No Data

本州中部以南〜中国南部
殻径:2cm
 
 ほぼ半球状の巻き貝で、殻口は大きく殻径の約半分を占め、殻の頂部は成長すると侵食されます。

 頂部の2〜3本の角が、「サザエ」の名称の由来とないており、この角のおかげで、自分で起き上がることを容易にしています。

 角のない石巻貝と比べると、やや小ぶりで、殻表面は黒褐色、細かい三角模様が密に入り、個体によっては大きな斑紋や縞模様となります。

 河口の汽水域の上部や、その上流の磯や転石帯に生息して、付着藻類を食べるので、最近熱帯魚店でもガラス面のコケ取り役としてよく販売されています。

 ガラスや、流木、お互いの殻面などに、直径1mm程度の楕円形の白い卵を産み付けます。しかし、この種の貝の卵は淡水では繁殖することができないため、水槽内で増えることはありません。互いの殻の上に産み付ける事もあります。