「最近便秘、下痢気味になった、おなかがはる」

 腫瘍が下行結腸から直腸までの範囲でみられる事があります。

 がんが大きく成長して、内容物を送るのに、支障を来すくらいに狭くなれば、そこには「料金所」ができたことになり、その後方には交通渋滞(便秘)が発生します。それでも、放置する人は、そのうちに習慣性に下剤を服用するようになり、排便を試みることになるでしょう。内容物が柔らかくなれば、腫瘍によって狭窄しても、隙間から便が流れるわけです。これが下痢につながります。そして、ついに下剤でも出なくなってまた「便秘」になり、ようやく病院を訪れる人もいます。

 普段、便秘でもなんでもなかった人が、ここ数ヶ月、便が出にくくなり、ちょっと出血もする。家族に内緒でコッソリと薬局に通うようになり、下剤を服用し始める。出血もするから、きっと「痔」だろうと思い、ついでに痔専用薬も購入し、座薬も使い始める…。そして、ついに我慢しきれずに病院に来て、いままでの経過をお話してもらうと、その場に一緒にいた家族の方は「そんな前からだったの!?なんでもっと早く言わなかったの??」といい、「いやぁ、薬使ってれば(便が)出てたから…。」

 よくあるパターンです。その前に「薬で出てたから大丈夫」ではなく、「数ヶ月という短い期間で、薬を使わないと出ないようになった」ということ自体が異常です。とにかく、早いほうがいいに決まってます。とにかく早く、病院で検査をしてもらってください。なんでもなければ、それはそれでいいわけですから。

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