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Fukaya Proctology Department. Specialty Clininc of Anal Surgery and Screening Colonoscopy.

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 「進行がん」って手術?
「早期がん」との違いは?

 大腸に限らず、胃、十二指腸、小腸といった消化管には、食物を肛門へと送るために常に収縮、弛緩(しかん)を繰り返しています。これは、腸壁の中にある筋肉が連動的に、うまく調律して運動しています(蠕動「ぜんどう」運動といいます)。

 消化管のがんの多くは腸壁の内面、つまり粘膜から発生します。これが進行するに従って、前後に左右に放射状に大きくなるのと同時に、「深く」成長します。これを「深達度」という表現をします。

 大腸がんの場合、がん細胞がこれらの蠕動にかかわる筋肉の層(筋層)に浸潤することによって、「進行がん」と定義されます。現在、この深達度については、超音波内視鏡を用いて検査することができます。もし、がん細胞が筋層に浸潤していることが明らかであれば、内視鏡的にがんを完全に切除することは不可能と言われています。

 その理由は無理して深く切除し、腸管自体に穴があいてしまうという危険性だけでなく、周囲のリンパ節にがん細胞が転移している可能性が示唆されるからです。もう少し細かく言うと、粘膜と筋層の間の層(粘膜下層)の深い方向に約2/3以上の深さで浸潤が確認されると、内視鏡的治療は完全に切除しきれない可能性を秘めています。つまりリンパ節転移の可能性が発生してくるのです。

 結論から言いますと、「進行がん」と、「早期がん」との言葉の区別は、外科的な治療・手術が必要、必要ではない、という事を区別しているものではありません。

 ですから、簡潔に早期がんだから手術が回避できる、とか、進行がんならもう治療の手段がない…というような「ザックリ」とした分類ではありません。

 同じ進行がんでも、早期がんから進行がんになりたてで、手術によって完治が十分に期待できる程度のものと、体全体に転移してしまった、いわゆる手術でも体から全てのがん細胞を切除することのできないあちこちに転移した進行度も、言葉で言えば同じ「進行がん」なのです。

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