「俺は血液検査で がん が分かったんだ!」

 こんな事を言った患者さんがいました。本当でしょうか?

 間違いではないのですが、何も知らない人が聞いたら誤解まねきかねません。これは、「CEA」といって、比較的大腸がんに特徴的な「腫瘍マーカー」で、血液検査の一つです。確かに大腸がんがあると、上昇する人がいます。しかし、大腸がん全員に上昇するわけではありません。しかも、腫瘍が大きくならないと上昇しないという性質もあります。また、大腸がん以外にも、甲状腺や、肺、胃、肝、胆嚢、膵臓などの病気でも上昇することもあります。

 つまり、「CEAの上昇=大腸がん、または大腸がんの再発(後述)」という可能性はあります。しかし、逆の「大腸がん=CEAの上昇」といいきることは出来ません。この「CEA」や他にも「CA19-9」といった腫瘍マーカーは、大腸がん術後の再発を早期に発見するための定期的なチェックとしては、重宝される項目で、大腸がんの早期発見の指標にはなりません。ちなみに早期発見の指標となるものは、前立腺がんのPSAが最も有名です。

戻る「大腸がんと診断されたらどうなるの?」
次へ「手術したのに再発ってあるの?」