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 ★ご注意★ 日帰り手術は、希望する全ての患者様に適応できるものではありません。

 
当院では、これまで、軽症な痔の手術でも、少なくとも一泊二日の入院をして頂きましたが、社会的な変化もあり、「日帰り手術」を希望される患者様は近年増加傾向にあります。このようなニーズに対応するため、2017年4月より、日帰り手術を開始しました。

 「日帰り手術」とは、手術を受けたその日に自宅に帰宅する事を意味するだけで、翌日から(手術をしていないかのように)普通の日常生活を送れる、職場復帰できる、手術をしてきた事が職場の人にバレないで済む、という要望を満足させるものではありません。

 まず診察を受けて頂き、その時点で、日帰り手術の希望の有無を伺います。そして実際に可能かどうかの「大雑把」な判断をさせて頂き、日帰り手術が可能かどうかの「初回」の判断をします。

 なぜ「大雑把」とか「初回」という言葉なのかというと、患部の状況が、外来診察日と手術日によって違いが生じたり、外来診察時における無麻酔の状況下と、手術当日の麻酔下の状況で患部の様子が異なる場合があるからです。

 日帰り手術の最大の長所は、入院期間が短い事によって、職場・家庭への負担の軽減、介護者・子供・ペットなどへの負担が最低限で、入院費用も泊まるよりは安く済む、等が挙げられますが、翌日から何の支障もなく通常の生活が送れる訳ではありません。

 手術によって生じた傷は、完全に治るまでに数週間の時間がかかります。それまでの期間は、患部からの出血や、排便時の痛みが多かれ少なかれ生じます。もちろん、その程度は、通常は手術日から徐々に軽減します。

 転んでひざを擦り剥いた経験は誰でもあると思いますが、最初は痛く、出血があります。その後、時間(日数)が経過するとともに、その程度は軽くなるのと同様です。

 ★日帰り手術のスケジュール★
9:30 来院
10:30 手術開始(1日に数名いますので、順番になります)
13:15 検温・患部の確認
16:15 早めの夕食
17:00 医師による術後の説明
17:50 術後の診察・会計・退院
20:00 当直看護師による電話での術後状況の確認(希望者のみ)
1週間後 術後診察・投薬
3週間後 術後診察(最後の外来受診)・必要であれば投薬

 入院中、出血や痛みの不安など、何かしらの不安材料が生じた場合には、退院できない場合もあります。

 希望者には、当日夜、こちらから一本の電話を入れさせて頂き、その後の様子を伺います。この時に何か疑問に思う点があれば聞いて下さい。もちろん、こちらから電話する前に聞きたい事があれば、電話をして頂いても結構です。

 入院に際して個室が希望の方は申し出てください(個室料が別途必要となります)。ただし、その日の病室の利用状況に応じて、個室が準備できない場合もございますのでご了承ください。

 ★日帰り手術が可能な方とは?★

 原則的に、手術による侵襲が軽症で、当院まで約30分程度の方に限定させて頂きます。ただし、日常的に抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を服用していて、手術に際して一時的に休薬している患者様は、術後出血のリスクが高いので日帰り手術の適応外とさせて頂きます。

 診察の段階で痔が大きければ、本人がどんなに希望されても、「日帰りは不可能」と判断せざるを得ませんし、さらに大きく、局所麻酔での手術が困難なほど大きな場合は、下半身麻酔が必要となります。そのような麻酔が必要と判断されれば、下半身麻酔が可能な医療機関を紹介します。そこまで大きな痔は、多くの場合「年」単位で痔を患っていた場合が多く、日帰りどころか、約1週間程度の入院が必要になる場合もあります。

 また、外来の診察時に、一見軽症に見えて、「日帰り手術が可能」と判断された場合でも、手術時、麻酔下の患部の診察において、予想外に痔が大きければ、日帰りを断念してもらうこともあります。

 逆に、外来診察時に、比較的大きな痔に見えても、手術当日までの投薬によって改善し、手術こそ必要であっても、「日帰が可能」と判断される場合もあります。ここで注意点は、そう判断されても、術後の合併症(出血など)がないと判断した訳ではありません。

 また、日帰り手術が可能と判断され、本人もそのつもりで手術を受けても、術後の痛み・出血・不安などで、帰宅する事が心配だという方は、入院を継続して、翌日まで延長する事も可能です。そのようなケースも考慮して、「日帰り入院が可能」と判断されても、念のため2〜3泊の入院に対応できる準備をして来て下さい。

日帰り手術の長所と短所 日帰りできる可能性のある疾患
長所 ・職場・家庭にかかる負担が少なく、治療ができる。
・介護や子供、ペットなど、どうしても手が離せない事にかかる影響が少ない。
・日常生活の制限が少ない。
・宿泊入院するよりも、治療費が安い。
1.皮垂 (skin tag)
2.術後の皮膚隆起
3.見張りいぼ
4.小さな肛門ポリープ
5.小さな血栓性外痔核
6.小さな裂肛
7.浅い痔ろう
8.尖圭コンジローム    など
短所 ・術後の急な出血に、早急に対応ができない。
・術後の痛み・出血などの不安を抱えながらの退院となる。

退院できても…

 翌日から普段通りの生活が送れる訳ではありません。
 術後の合併症が無いことを約束するものではありません。
 リスクを背負って退院している。

という事を忘れないで下さい。