の予防法

  患者さんの中には「痔の手術をしたらもう2度と痔になりませんか?」という質問をする方がいらっしゃいますが、これは残念ながら「NO」です。また、「再発はしませんか?」と聞かれることもありますが、再発とは、手術をした同じ場所が痔になった場合を再発といい、異なる場所に痔ができた場合は再発とはいいません。痔になりやすい場所は、肛門内の血管の走行上、3ヶ所あります。従って、再発は少ないが、2度、3度、痔になることはあり得ます。

 それでは、痔にならないようにするにはどうしたらよいでしょうか。肛門にはご存知のように肛門括約筋があります。しかしこれも筋肉ですから、年齢とともに緩くなり、お尻の穴が閉まりにくい状態になり、おむつの世話になることもあるわけです。しかし健康な人のお尻はきちっと締まっています。そこから便が出るわけですから、便の状態が問題です。快食、快眠、快便とよくいわれますが、快便とは何か?。それは便が、

(1)軽いいきみで

(2)短時間に

(3)スッキリと

出ること、これが快便です。便が硬いため、強くいきむと肛門は切れてしまいます。長時間トイレに座っていきんでいると、肛門の周りの血液の流れが悪くなり、静脈が膨らみ痔になってしいます。また、便がスッキリと出ないで残ったりすると排便の回数も多くなり、これも痔の原因になります。つまり、上記の(1)(2)(3)のうち1つでもうまくいかないと、痔になりやすくなります。よって痔にならないようにするにはまず第1によい排便習慣を身につけて、便秘や下痢をしないように注意することです。便秘がちの人は生野菜、果物、水分を多くとりましょう。特に夜寝る前に冷たい牛乳をコップ1杯ぐらい飲むと効果があります。また、朝起きたときにコップ1杯の水を飲むと、腸が刺激されて排便の助けになります。また、努めて入浴して、肛門部をきれいにして、血行を良くすることです。普段じっとしている人、長い時間座って仕事をしている人は適度に運動することも大切です。食事に関しては、ワサビ、カラシ、コショウなどの刺激物は程々にして下さい。アルコール類は残念ながら?痔には良くありません。

1日1回の快便、これが痔にならない秘訣です。
 

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